5月のGW中、琴子さんは、高熱が出て4日ぐらい寝込んでしまいました。 寝込んでいても、お母さんがずっと家にいる……。 そんな連休が明けた5月7日、 琥博くんは「ばあばあじゃダメなんよ、お母さんじゃないとダメなんよ」「休んで、お母さん家にいて!」と、必死の表情で訴えました。 琴子さんは、琥博くんのただならぬ様子を肌で感じました。
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外の世界に引っ張りだすことも必要?【琥博くんの個性が花開く場所 Vol.9】
教頭先生は、家にこもりがちな琥博くんについて、「 少し外の世界に引っ張り出していずれ親から離れて自分で道を進んでいかないといけないんだよ」「勉強から逃げてるのが心配、掛け算の基礎九九だけは、あと漢字も少しづつでいいから」と言いました。 これは、夏休み前も同じ様に言われたことでした。 そのとき琴子さんは、「勉強は本人がやる気になればできます、今は傷ついた気持ちに寄り添って無くなった自信を取り戻すことが大事…」と、ご自身の気持ちを話したのでした。
学校に行かなくなった後の運動会【琥博くんの個性が開花する場所 Vol.7】
5月の運動会の前には、クラスのみんなが琥博くん宛てに書いた手紙とプログラムを持ってきてくれました。 琥博くんは、先生には「運動会は観に行く」と言いました。 手紙については、「字がわからない」と言ってすぐに閉じました。
「生きている意味がない。死にたい」と言わせた心の傷【琥博くんの個性が花開く場所 Vol.8】
日中を、琴子さんの実家で過ごしていた琥博くん。 「学校の昼休みに友だちに会いたい」と言うことがあったので、その時は、おばあちゃんが一緒に行ってくれていました。 教頭先生にご挨拶をしたとき、琥博くんの表情が苛立ったように変わりました。 その後、琥博くんは友だちとも会えたけれど、家に帰ってから、ずっと気分が荒れていたのだそうです。 そして、琥博くんは、おばあちゃんの涙ぐんでいる顔を見て、琴子さんに「生きてる意味がない、死にたい」と言って泣いたのでした。
母の意識を変えていった、子どもの言葉や体からの訴え【琥博くんの個性が花開く場所 Vol.6】
琴子さん「当時は、思うようにならずに癇癪を起こすことが日常になっていました。本当はこれが心の叫びなのに、前はわがままと思い込んで抑え込もうとしていたんだなと思います。徐々に耳が傾けられるようになったのは、チックが心理的なものと知った後から。そんなふうに身体に出たり、『母ちゃんは僕を苦しめる』などはっきりした言葉を繰り返したりしたことで、ハッとさせられ、イライラしたり言い聞かせようと思ったりせずに、受け止められるようになっていきました」
どうしたら学校へ行けるかという思いがあった頃【琥博くんの個性が花開く場所 Vol.5】
11月下旬。琥博くんから、「学校イヤ!ゼロ分もイヤ!」という言葉。 しかし、何がイヤなのか、ということはわかりませんでした。 この当時は、どうしたら学校に行けるかという思いがあったので、先生方と話し合い、先生に迎えにきてもらうことを試みることになりました。
感受性が強く、敏感で繊細な気質を生まれ持つ子の心を守る「HSC子育てラボ」
お知らせ ―2025年11月18日―『学校がつらいよ。』の著者であり、「HSC子育てラボ」顧問の斎藤 裕医師(元・精神科医)が、Xにて発信を開始しました。『学校がつらいよ。』の引用を交えながら、丁寧に綴られたポストには、 […]
不登校になったHSCの、目に見えない傷をどう見極め、対処していったらいいか?
HSC(Highly Sensitive Child)は、その気質の特性から、学校などの環境で苦痛に感じられることが多く、人知れず心に傷を負ったまま過ごしていることがあります。HSCが「学校に行けない」「学校に行きたくな […]
愛着形成に目を向けることの大切さ
子どもが園や学校への行き渋りや不適応を示した時、ほとんどの親御さんはネット検索をしたり、知人に相談するなどして、対応や判断を模索されると思います。 中にはカウンセリングを申し込んで相談して下さる方や、コミュニティに参加し […]
「HSCを守りたい」刊行から2か月。不登校やHSC子育てへの思い
夏休みが終わり、新学期となるこの時期は、子どもの自死がもっとも多くなるといったことが、ここ数年、不登校関連の報道や番組、記事を通して知られるようになりました。 学校がつらいと感じる子の心の中は、見た目よりずっと深刻だった […]











