(トップ写真引用元:明橋大二著『教えて、明橋先生!何かほかの子と違う?HSCの育て方Q&A』2019年2月20日第1刷発行/1万年堂出版・第1刷の表紙より引用)

 

こんにちは。

「HSC安心の基地」構築メンバーのヒロタです。

私はHSCだったHSP(Highly Sensitive Person・人一倍敏感な人)です。
そしてHSCかな?と思われる5歳の息子の母でもあります。

 

この記事では、2019年2月20日に発売されたばかりの『教えて、明橋先生!何かほかの子と違う?HSCの育て方Q&A』をご紹介します。

 

HSCの親御さんをはじめ、HSCに関わる多くの人に是非読んで欲しい一冊です。

 

※記事内引用部分の赤太字は、実際に本で赤太字表記されていた通りに記載しました。

 

著者、明橋大二先生について

 

ご存知の方も多いとは思いますが、明橋大二先生は、精神科医・子育てカウンセラーとして数多くの本の執筆や講演活動をされている方です。

 

いつも親子の気持ちに寄り添ったアドバイスが満載の大人気『子育てハッピーアドバイス』シリーズの著者である明橋先生。

そして、HSP・HSC概念の提唱者であるエイレン・N・アーロン博士の著書『ひといちばい敏感な子/1万年堂出版』の訳者でもいらっしゃいます。

 

その明橋先生が、HSCの子育てに悩んでいる親からの質問に答えた内容をまとめた本が、この記事でご紹介する『教えて、明橋先生!何かほかの子と違う?HSCの育て方Q&A』です。

 

『甘やかすから、わがままになる?』HSCの育て方へのアドバイス

 

子育てをする中で、様々な人からもらうアドバイス。

「教えてもらって良かった!」と感じるアドバイスもある一方で、親の心を悩ませるアドバイスもあります。

 

特にHSCはまだまだ一般には広く知られていないだけに、気質にそぐわない助言を受けることもあると思います。

中でもよくある例について、この本ではこんな風に書かれています。

 

HSCを育てている親御さんが、必ずといっていいほど、周りからかけられる言葉があります。

それが、「甘やかしているから、わがままになるんだ」「過保護に育てているから、臆病になるんだ」という言葉です。

確かに、HSCは、不安が強くなりがちで、それだけ親の関わりを必要とすることがあります。(中略)親は親なりに、いろいろと試行錯誤して、突き放したりもしてみた。でも、それだと、もっとパニックになって、もっと時間がかかってしまうから、最終的に、子どものペースにつきあうようになった。親の行動は、子どもの特性からくる結果なのです。

『教えて、明橋先生!何かほかの子と違う?HSCの育て方Q&A(明橋大二著・1万年堂出版)』P32.33より引用

 

そうなんです!『子どもの特性からくる結果』として今の関わり方をしているのに、なかなかそれを理解されないもどかしい経験を持つお母さんも多いのでは?

こういうアドバイスがあると親としては「やっぱり私が悪いのかな…」と自分を責めてしまいがちですが、明橋先生は、そのあとこのように続けて書かれています。

 

ところがそれを、親の関わり方が、子どもの行動の原因だと考える間違いが、周囲の親だけではなく、保育園や学校の先生、子育て支援者にもよくあります。

ですから、そういうアドバイスとは、ちょっと距離をとる必要があるのです。

『教えて、明橋先生!何かほかの子と違う?HSCの育て方Q&A(明橋大二著・1万年堂出版)』P33より引用

 

HSCの特性を知らない人からかけられたアドバイスからは距離を取っていい。そう思えると、気持ちが楽になると感じました。

 

敏感な子だからといって家で守っていると「外が怖くなる」のでは?

 

これもきっと多くの親の心に浮かぶ心配事…

(前略)外に行けば傷つくようなことはいくらでもあるし、家で守っていると、「外が怖い」というようなことにならないか心配です。

『教えて、明橋先生!何かほかの子と違う?HSCの育て方Q&A(明橋大二著・1万年堂出版)』P45より引用

 

家で守り過ぎて、外の世界に適応出来なくなるのでは?という不安を持つ親は多い気がします。私もかつてそう思っていたことがありました。

 

もちろん、すべて真綿でくるむように保護して保護して、いわゆる過保護の状態ですよね、そういうふうにしろとは言わないですけれど、(中略)まずは、家でしっかり親に大事にされることで、他者に対する信頼感が育つんですよね。

「自分は守られているんだ」とか、「周囲は自分のことを理解してくれるんだ」という安心感が育ちます。(中略)それが、自己肯定感になっていくわけなんですよね。

『教えて、明橋先生!何かほかの子と違う?HSCの育て方Q&A(明橋大二著・1万年堂出版)』P46.47より引用

 

まずは大事にされ、安心感が育つことが大切、子どもに接するすべての人に知って欲しいメッセージだと思います。

 

HSCで人見知り、幼稚園は早く通わせたほうがいいの?

 

私は、息子を2歳前から保育園に入れました。でも年中になった今、息子は登園しぶりをしています。

HSCや子どもの発達について知識を得た今は、これはあの時に我慢させた分を取り戻す時間かな、と思って本人の意思を大切に過ごしています。

 

この本でもこんな質問も取り上げられていました。

2歳児健診のとき、よく泣く娘を見て「プレ幼稚園に通わせた方がいい」と保健師さんに言われました。もっと一緒にいて、安心感を与えたほうがいいと思うのですが。

『教えて、明橋先生!何かほかの子と違う?HSCの育て方Q&A(明橋大二著・1万年堂出版)』P108より引用

 

それに対しての明橋先生の回答を一部ご紹介します。

(前略)私は、みんながこうすべきだ、ということはないと思っていて、その子どもの様子を見ながら、そのつど判断をしていく、ということが大切なんだと思います。(中略)子どもが何を求めるか、それにそのつど対応していけば、私は決して間違っていないと思います。子どもの言いなりになることがよくないみたいなことを言う人もたくさんいますけれど、子どもなりに思いがあるわけです。それを尊重するというのは、決して悪いこととは思いません。

ただ、子どもが本当は行きたいと思っているのに、親が自分のトラウマみたいなものがあって、(中略)「あんた行かなくていいから」と言うのもよくないと思います。(中略)子どもと相談しながら進める、という方法は決して間違っていないし、子どもの声を聞きながら、やってもらったらいいと思います。(中略)私からすれば、やっぱり、心の安心感がいちばん大事だと思います。

『教えて、明橋先生!何かほかの子と違う?HSCの育て方Q&A(明橋大二著・1万年堂出版)』P110-113より引用

 

「みんなこうすべきだ、ということはない」「子どもの気持ちを尊重していい」という暖かなメッセージが繰り返し述べられています。

親の思い込みで判断してしまわないように気を付けつつ、その子その子の特性をみながら、その子を尊重しながらでいいんだ、と思えました。

 

この記述の後には、新しい場所になじむためのサポートのしかたについても丁寧に掲載されていました。ご興味のある方はぜひ、実際に本を手に取ってみてくださいね。

 

 

充分な愛情と尊重、それはHSCだけでなくすべての子どもに必要

 

この本を読んで改めて感じたのは、子どもに我慢や頑張りを強いる前に存分に愛情を注ぎ、小さな子でも一人のひととしてその思いを受け止めて尊重する事の大切さです。

 

敏感なHSCには特に必要なことですが、本来それはHSCでない子どもにも必要なこと。

やっぱりHSCはすべての子どもに必要なことを教えてくれる存在だという気がしてなりません。

 

この記事でご紹介した以外にも、HSCの親子が心地よく生きる為のアドバイス満載の一冊です。

 

※明橋先生の『HSCの子育てハッピーアドバイス』トークセミナーについて、私と同じ構築メンバーのMeKeAlohaさんの寄稿記事も投稿されています→記事はこちら

 

 

【この文を書いた人/ヒロタ】
私自身がHSPの概念を知って楽に生きられるようになりました。HSP/HSCの認知がもっと広がり、生きづらさを抱えずに済む人が増えることを願って『HSC安心の基地』に構築メンバーとして参加しています。
生きづらさを抱えたお母さんのサポートと子育ち応援を通して、みんなが生きやすい社会を作る為、ブログツイッターで発信中。