HSCの子の敏感な気質と向き合って子育てをしていると、
HSCや気質についての認識がなく、子どもさんとの接し方や気持ちや態度の受け止め方に
親御さんとのギャップがある方から、
『過保護』
『気にしすぎ』
『お母さんがもっと大らかに捉えないと』
『育て方に問題があるのでは』
などといった言葉が投げかけられたり、
または肌で感じたりすることがないでしょうか。
例えば、
- 些細なことで傷ついて泣きやすい
- 不安になりやすい
- 刺激を強く感じてストレス反応を起こしやすい
- 新しい場所や人が苦手で、場所見知り、人見知りをする
そのような子どもさんの反応に対し、HSCの子の親である私たちは、
気質によるものと受け止め、否定せず、HSCの子それぞれのニーズに合う対応を模索します。
時には悲しい気持ちになったり、落ち込んだり、疲れたりしながら親なりに頑張っていても、
それぞれの価値観やものの見方で投げかけられる『過保護』などの言葉で、
自分を責めたり、モヤモヤしたりと、お母さんが葛藤を抱えるケースはとても多いのです。
HSCの、その子の気質やニーズに合った必要な配慮は、他の人の目には過保護に見えることもあるかもしれませんが、決してそうではありません。
誰よりも親がわが子の気質や反応を肯定的に受け止めることが大事!
HSCだからこそ、幼い間は気持ちやニーズを言語化してあげたり、守ってあげる場面がある!
これらは過保護とは一線を画しているのです。
『過保護』とは?
では、ここで言う『過保護』とは、どのようなものなのでしょうか。
過保護や過干渉は、子どもにとっては抵抗不能である “子どものためを思って” という名目で、
その子独自の成長のリズムや自立を促すペースに合わせることよりも、
親御さんやその子に関わる大人の人たちの都合・事情・理想が優先されながら、
その人たちの価値観や世間体を意識しすぎた常識の枠組みの中で、
その子本来の欲求や自然に湧いた感情、
そしてその子の主体性(自発的な意志・判断によってみずから責任をもって行動する力)が押し潰されていくというものです。
HSCの理解を深めることで葛藤を少なくする
葛藤は、ギャップによって起こります。
HSCの気質への理解が深まれば深まるほど、外の社会の“普通”とのギャップの多さに気づかれると思います。
そのギャップの多くは、埋めるものではなく、あくまでも、
気質・個性として、違いが認められ、尊重される必要があるもの。
誰よりも、親がわが子の気質・個性、またそれによる反応をありのまま受け止めて、
HSCの子が安心を得ながら個性をそのまま伸ばしていけるよう、
HSCについての認識を深め、理解していくことが大切なのです。
HSCに寄り添うために
さらに、周囲の声や目に惑わされず、不安を感じている子どもさんの気持ちに寄り添い、子どもさんの安全基地であろうとするお母さんご自身にも、わかってくれる、守ってくれる安全基地があると安心です。
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