こんばんは、斎藤暁子(Kokokaku)です。

今回の対談(Zoom)は、

突然不登校になった娘さんの不登校の解決を目指して奮闘してこられた、

“えがさん”がお相手です。

 

 

えがさんは、HSCである娘さんが突然不登校になった頃すでにブログをお持ちで、

当初からの出来事や気持ちをリアルタイムで投稿し続けてこられました。

 

それは、『ブログ村』に登録されているいくつかの不登校ブログに救われたということもあり、

「自分の経験を書いていけば誰かの役に立つかな」と思い始めて書くようになったのだそうです。

 

そうしたらある時、「それってHSCじゃないの?」と他のブロガーさんがコメントを下さり、

それで初めて本も読んで、娘さんがHSCだったとわかったとのこと。

 

そんな“えがさん”のブログはこちらです ↓

kanemotikaasan.hatenadiary.com

えがさんのブログから、『自己紹介』を引用させて頂きます。

はじめまして。

関東在住のシングルマザー。えがと申します。

このブログは、シングルになりお金について真剣に考えはじめ、学んだことをまとめようとはじめました。

ところが。 人生なにがあるか本当にわからない。 突然娘が不登校になりました。

また、不安障害から、母親から離れられなくなり、約一年の休職後、退職。 ただ今無職です。

しかし、落ち込んでばかりもいられない。 不登校解決はできることを少しづつ続けることだと教えられ、 毎日、玄関からランドセルを背負って一歩でるところから始め、今は母親終日付き添いで、教室に入れるまで回復しました。

一緒に授業を受けている私もすっかりクラスメイトの仲間入りです(笑) まだまだ1人で登校するには時間がかかりそうですが、いつか親離れすると信じて、 娘の復活までを綴ります。

はじめまして。自己紹介です。 – ポジティブ母さん今日も行く〜不登校からの復活

 

 

現在娘さんは、お母さんがいなくても教室に入ることができていて、

お母さんは別室で待機していても大丈夫といったところまできているのだそうです。

 

KokokakuKokokaku

えがさん、よろしくお願いします

えがさんえがさん

よろしくお願いします。

 

娘さんのHSC度

KokokakuKokokaku

『ひといちばい敏感な子』(本)のチェックリストでは、

娘さんはどれが当てはまっていらっしゃいますか?

 

えがさんえがさん

洋服の肌触りですね。

「ジリジリする」と言って、2時間くらい泣いて保育園に遅れたことも何度かありました(笑)

当時はHSCを知らなかったから「いったい何なのだろう」と思ってましたけど、HSCってわかれば「なんだ~」っていうかんじですよね。

他は・・・

すぐにびっくりする

完璧主義なところがある

痛みに敏感

知らない人がいると良い時の実力が発揮できない

といったところでしょうか。

 

KokokakuKokokaku

初めての所や人混みはいかがですか?

 

えがさんえがさん

お店の中に入れないこともありますね。

私の美容室に一緒に来て、入り口から一歩も中に入れないとか。

飲食店でも。

一瞬で何かを見抜くみたいなんですよ。

ここは入れないとかすぐわかるみたいで。

せっかく友達と約束しても、そのお店の入口から一歩も動けなくなってランチせずに帰ってくることもしょっちゅうで。

 

大丈夫な場所もあるので行ってみないとわからないんですよね。

不特定多数の知らない人ばかりのところは大丈夫なんです。

 

学校の状況

えがさんえがさん

クラス替えが一年に一回あるんですよ。

KokokakuKokokaku

毎年ですか?昔と違うんですね。

せっかく慣れた頃にクラス替えで落ち着かないですよね。

えがさんえがさん

はい。毎年年度末は学校と来年度の話し合いをして、できるだけスムーズに新しいクラスに馴染めるようにと、こちらの要望を伝えています。
要望はほとんど通らないんですが、できるだけのことをしようと思って。
さすがに3年目ともなると、学校側もいろいろ配慮してくださるようになりました。
根気よく話し合うことが大切なんですね。

 

KokokakuKokokaku

私も息子の幼稚園に付き添っていた経験がありますが、小学校に2年半付き添って行かれていると、子ども時代とは違う目線でいろんなことに気づいたり見えたりすると思うのですね。

そこで、えがさんから見て、学校という環境がHSCの子にとってどうかというところをお伺いできますか?

 

待っててくれる人がいない
えがさんえがさん

学校によって違うと思うんですけど、うちの子が通っている学校にはスクールカウンセラーさんがいないんですね。

その代わりに相談員さんがいらっしゃるんですけど、その方も週に2回しかいらっしゃらないんですよ。

一番困ったのが、やっと学校に連れていけるようになった時に、待っててくれる人がいなかったんです。

教室に入れないけど、ここだったら待ってるからいつでもおいでと言ってくれる環境があれば行きやすかったんですけど、待ってくれる人が誰もいないんですよ。

それが一番困りましたね。

 

怒鳴り声が辛い
えがさんえがさん

あと、先生方、なんだかんだ言ってけっこう怒鳴られるんですよ。

指導するのに当たり前なのかもしれないですけど。

ちゃんとやらない態度を指導するのに声が大きくなり、

「何やってるんですか!」と。

男性の先生だと「何やってるんだお前ら」といった口調になる先生もいらっしゃって。

そういうのが普通に学校でまかり通っているんだなというのにびっくりしました。

 

ガミガミガミガミ毎日のように怒鳴り声がなり響いていて、

教室に入れるようになって1年間教室の後ろでずっと過ごしていたんですけど、

その時に一番辛かったのが、毎日他のお子さんが怒られているのを見るのが

辛かったです。教室にいるのがすごく辛くて。

敏感なお子さんなんか居場所ないんじゃいかなというのがすごくわかりました。

 

一時は怒鳴り声で私の方が精神的に参っちゃって。

でも娘のために教室にいなくちゃいけないということで、辛かったですね。

徐々になれていきましたが。

 

あと休み時間が5分しかなくて、駆け足でトイレにいったり、何か常に時間に追われているような感じで、教室に戻れば怒鳴り声が響いて、休まるところがないですよ、HSCの子にとって。

 

KokokakuKokokaku

共感力の高さや、他人との境界線の薄さが特徴のHSCにとっては確かに負担の大きい状況ですね。

 

学校へのニーズ

KokokakuKokokaku

HSCで、母子分離不安が強く出ている娘さんのお母さんとして、

学校に何かニーズがありますか?

 

えがさんえがさん

敏感なお子さんの逃げ場が無いんですよ。

うちの学校はスクールカウンセラーさんもいないですし、

相談員の方は週2回だけだし、支援員さん(先生の補助)は、子どもが逃げ場を求めて行っても、子どもを受け止めるのではなく、

「担任の先生は良いって言ったの?先生の言うこと聞かないと」という指導。

先生たちもいっぱいいっぱいなのわかるんですよ。

だからこういう時はどう対応したらいいかというのを、スクールカウンセラーの方が先生や支援員、相談員の先生に伝えられるとか・・・

 

KokokakuKokokaku

なるほど、そうですね。

辛い時の逃げ場・居場所、そしてそれを受け止めてサポートしてくれる存在が必要で、方法としては、スクールカウンセラーの方がHSCの気質やHSCに合った対応を把握し、学校全体でそれを共有してもらえると良いのではないかということですね。

知らないと逆効果な対応をしてしまいますものね。

 

えがさんえがさん

そうなんですよ。

実は、今の担任の先生にも最初にHSCの本を渡して読んで頂いているんですよ。

うちの子はこうですからって。

3年生になり、学校に通えるようになってどれだけ上り調子だったかというのもわかってるはずなんですけど、ご理解頂けなかったんですね。

5月くらいからおかしくなっていったんですよ。

まず学校に一人で行けるようにのんびり見守るのが大事な時なのだけど、「このままだと思春期はどうするのか」といった心配をして焦りを示されて。

 

KokokakuKokokaku

そうでしたか。

不登校の解決の責任を先生が過剰に負われていらっしゃるのかもしれませんね。

えがさんは、娘さんのひとり立ちを急いでいらっしゃるわけではないんでしょう?

えがさんえがさん

はい全く何もして下さらなくていい、見守って待っててもらえたらそれで良いんですよ。

 

怖くて教室に入れない

不登校解決の指導に定評のあるその先生にとって、結果が見えそうにない娘さんは、

先生の立場を脅かす存在だったのかもしれません。

 

ある日、集団行動に中々参加できない娘さんに対し、大変厳しい圧力とともに、

みんなと同じ、ある行動に参加するように強く圧力のかかった指導をされたのだそうです。

 

結果、娘さんは強い恐怖心を抱き、怖い妄想に襲われて教室に入れなくなり、

しばらくはお母さんと二人、別室で自習を行っていたとのこと。

 

 

えがさんえがさん

その後先生とも、教育委員会の方ともお話して、今は私は別室にいても、娘は教室で授業を受けられています。

 

KokokakuKokokaku

きっとお母さんがいて、娘さんが今必要としている配慮やサポートについて、言葉できちんと交渉することで守れたから良かったのでしょうね。

子どもだけだと自分に何が起こっているのかわからないまま、言語化できないまま、適応できないことへの罪悪感や無力感、自己否定感を抱えて、けっこう深刻な傷が残ってしまうんですよね。

 

何とかHSCの概念が浸透して、その子に合った適切な対応や、えがさんがお話して下さったような具体的なニーズが学校という環境に反映されるようになるといいですね。

 

えがさん、ありがとうございました。

 

 

娘さんは、4月から4年生。

またクラスや先生が変わり、新しい1年が始まります。

 

HSCは5人に1人と言われていて、決して少なくありません。

 

そんなHSCの育ちの場は、必ずしも学校でなくて良い。

個人的にはそう考えていますが、

いずれにしても、やはり子どもたちが多くの時間を過ごす学校という場には、

逃げ場・居場所が確保され、個々の選択でその場所を選ぶことが当たり前に認められる環境であること、

そして、そこには、

「ここで待ってるからいつでも来ていいよ」

と言ってくれる存在があるとありがたいというニーズがあることを改めて実感しました。

 

 

えがさんは、現在2つのブログを運営していらっしゃいます。

ひとつは冒頭でご紹介した不登校のブログ。

kanemotikaasan.hatenadiary.com

そしてもうひとつはこちらです。

setuyakusuru.hateblo.jp

 

学校へ付き添い登校されるお母さんの手記は、ある意味すごく貴重です!

 

現場で、肌で感じられたこと、子どもたちが中々言語化できない問題やニーズを代弁をしてくれるお母さんのブログ、たくさんの方に注目して頂けたらいいなと思います。

応援、どうぞよろしくお願いいたします。

 

えがさん、ありがとうございました!!

 

さいごまでお読みくださりありがとうございました。