琴子さん「当時は、思うようにならずに癇癪を起こすことが日常になっていました。本当はこれが心の叫びなのに、前はわがままと思い込んで抑え込もうとしていたんだなと思います。徐々に耳が傾けられるようになったのは、チックが心理的なものと知った後から。そんなふうに身体に出たり、『母ちゃんは僕を苦しめる』などはっきりした言葉を繰り返したりしたことで、ハッとさせられ、イライラしたり言い聞かせようと思ったりせずに、受け止められるようになっていきました」