人の集まる騒がしいところが苦手なのはどうして?

 

大人にも、『人混みが苦手』という方はたくさんいらっしゃるように、

子どもにも『人の集まる騒がしいところ』が苦手な子がいます。

HSCの子がそうなのですが、きっと「どうして?」と聞かれても、

うまく言葉にできないのではないかと思います。

感覚的なものだからです。

 

それにさらされ続けるとどうなるの?

 

人が集まる場所や騒がしい場所が気質に合わないのに、そこに居なければならないと、

・耐えがたい苦痛が生じる

・不安になる

・落ち着かなくなる

・逃げ出したくなる

・疲れてぐったりする

・吐きそうになる

・落ち込む

などの気持ちや様子が聞かれます。

 

それなのに、ずっとそこに居続けないといけないとなるとどうなるのでしょう。

 

ストレスが急激にたまってストレス反応が起こるのがとても敏感な子です。

ストレス反応とは、様々な形での行動や症状としての反応で、HSCの場合、

「落着きがなくなる」

「泣きやすい」

「言葉遣いや態度が乱暴になる」

「すぐにカッとなる」

「発熱」

「頭痛」

「吐き気」

「腹痛」

「じんましん」

などが出やすくなります。

 

HSCの子はわがままを言っているのではありません。

苦痛なものは本当に苦痛だし、言葉にはできなくても、その苦痛にはちゃんと理由があるのです。

ですが不適応を示すことに、周りが良い顔をしないと、HSCはひとりでつらさを抱え込まなくてはならなくなってしまいます。

敏感な気質で、他の子と感じ方が違うことを理解し、

どうしてもつらい時はその場から離れて良いと言ってくれる人がいてくれると助かります。