Q.  HSCは5人に1人という記事を見ましたが、それほど多いのに、周りに知っている人はほとんどいません。なぜでしょうか?

 

A.

日本での歴史が浅いHSC

HSC(Highly Sensitive Child)は『敏感すぎる“子ども”』のことで、

『敏感すぎる“人”』のことはHSP(Highly Sensitive Person)と言い、いずれもアメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士によって提唱された概念です。

HSPという言葉は、2000年に『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』エレイン・N・アーロン著 /‎富田 香里(講談社)という本が日本で出版(現在、SB文庫より刊行)されて以来、徐々に知られるようになってはいますが、

HSCという言葉はそれより大幅に遅く、すでに2002年にはアーロン博士によって『The Highly Sensitive Child』というタイトルでHSCについて詳しく書かれた本が出版されていたものの、日本語に翻訳され、『ひといちばい敏感な子』エレイン・N・アーロン著 /明橋大二訳(1万年堂出版)として日本で出版されたのが2015年と、まだ年数も浅いので認知度も低いようです。

 

HSCの普及に貢献すると考えられる媒体とは

HSC(以下HSPも含む)についての情報は、書籍以外では、インターネットを通じて得ることができますが、これらの情報を得るのは、敏感さに生きづらさを感じている方や、そのご家族などに限られがちです。

当事者だけでなく、世の中全体に知れ渡る“普及”に大きく貢献すると考えられる媒体は、医学界やメディアなどではないでしょうか。

 

HSCは敏感な気質がゆえに、小さなことにも敏感に反応し、神経が高ぶってストレスになりやすかったり、周囲の人の影響を受けやすかったり、傷つきやすかったりします。

そのために、ストレスを溜め込んで心身のバランスを崩し、心の病を患いやすい傾向にあるのですが、HSCという概念自体は、その子の生まれ持った『先天的な気質』であって、病気や障がいを意味するものではないので、医学界に浸透しにくいのかもしれません。

 

『HSC子育てラボ』では

様々なサイトやブログ、SNSといったインターネット上の情報は、やはり悩みを持った当事者の間での拡がりに限られがちです。

そのため、当事者に限らず、子育てに関わる方々に認知・理解してもらう方法を模索し、活動していくことも『HSC子育てラボ』の目的のひとつとしています